➀何ついて何をする技術なのか？
・掘削補助工法に用いるウレタン系注入材シリカレジン

➁効果・特性
・セメント系注入材に比べ岩片間を結合させる接着力が大きい
・靭性に優れているので切羽天端崩落を確実に防止できる
・確実な限定注入が可能である
・ゲルタイムが短いため、湧水の影響を受けにくい
・リークに対してはインターバル注入で容易に対応可能

➂公共工事のどこに適用できるのか？
・トンネル工事
・薬液注入工事

➃その他
【技術概要】
・珪酸ソーダ水溶液とイソシアネート成分の2液（Ａ液・Ｂ液）から成り立っている。
炭酸ガス及び反応熱におる水分の気化した水蒸気を取り込みながら三次元的に発泡固結する。

・2液を混合攪拌させ地山内へ注入した場合、発泡固結反応によって高強度な固結体を形成することによって切羽天端からの岩塊崩落や肌落ちを防止する事が可能である。
・掘削時の切羽前方の先行緩みを防止して地山の安定性を確保する事ができる。

➀準備工
・足場設置
切羽前にドリルジャンボをセットする。
・測量・マーキング
鋼管の所定削孔位置にスプレー等を使用しマーキングする。
その際、先行・後行孔の識別のため色違いのスプレーを使用して行う。
・先行削孔
マーキング箇所にドリルジャンボにより親子ビットを用いて300㎜程度先行削孔を行う。

➁打設工
・ガイドシェルのセット
ガイドシェルの上に鋼管・ロッド・ロストビットを装着完了後、マーキングした所定位置へ打設角度に注意しセットする。
・鋼管打設
鋼管・ロッドを順次接続しながら所長長の鋼管を打設する。
・ロッド、ビットの回収
打設終了後にロッド、インナービットの回収を行う。

➂注入工
・口元コーキング
地山と削孔した鋼管の間から注入材のリークを防止するため、コーキング材、ウエス等により口元コーキングを行う。
・インサート管挿入
鋼管内にインサート管を挿入し注入キャップホルダーを鋼管端部へ取り付ける。
・注入
インサート管にミキシングユニットを取付け注入材（シリカレジン）を所定量注入する。
　　
➃後片付け
・使用したドリルジャンボ、打設、注入資材を撤去する。

現場条件により工事費用は変動するため、現場工法ごとに積算いたします。

➀自然条件
・液温10℃以上30℃以下

➁現場条件
・注入機仕様
機械寸法：1600W×850L×1660H
機械重量：650㎏／台
電力源：200V　3相
消費電力：13.3kw/h（撹拌機0.1含）
・注入機1台当りの設置スペース　W1.8m×L1.05m（1.89㎡）

➂技術提供可能地域
・技術提供地域については制限なし

➃関係法令等
・消防法
B液　危険物第4類第4石油類　非水溶性
・PRTR法
B液　第1種指定化学物質（4.4-ｼﾞﾌｪﾆﾙﾒﾀﾝｼﾞｲｿｼｱﾈｰﾄが該当）