（１）ポラカブルは、ポーラスコンクリートを玉石状に成形し、さらにその玉石状ポーラスを工場にて数十個単位でユニット化することで様々な環境保全機能を持たせたブロックであり、ユニット化されたポラカブルは、ポーラスコンクリートの微細な空間から、玉石間にできるより大きな空間まで、容積の変化に富んだ自然環境に近い連続空間が形成される。
　（２）ポラカブルの連続空間は、多様な植物や生物の生息に適した空間であり、ポラカブルを護岸に使用することで、生物対応ののり面緑化護岸を成形できる。
　（３）ポラカブルは、現場条件に最も適したユニット形状を決定し、防錆処理を施した連結鉄筋を用いて工場にて組立たてた後に工事現場に納品する。
　（４）大型張ブロックとして植生機能にポイントを絞り、コストダウンを図った一体化ポカブル（やすらぎ）も提供可能。
　（５）(財)琵琶湖・淀川水質保全機構(BiYoセンター)において、平成12年にポラカブルを用いたマット工法ヨシ植栽実験、平成13年度にポラカブルを用いた水路型実験を実施し、ポラカブルの優れた生態保全機能を確認している。
　（６）(一財）土木研究センターより護岸ブロックの水理特性値証明書(護性証第0022号)を受けている。なおこの水理特性値は、ポラカブルと一体化ポラカブル両方に使用可能であり、信頼性の高い護岸安定性照査が実施可能である。

　１．床掘又は整地した後、必要に応じて吸出し防止マットを施工する。
　２．ポラカブルユニット（又は一体型ポラカブル）をクレーンにて据え付ける。
　３．ポラカブルユニット（又は一体型ポラカブル）同士を連結金具にて連結する。
　４．緑化する場合には覆土を実施する。
　　 表土材としては、現場表土等を使用することが好ましい。

標準歩掛

　ポラカブル（やすらぎ）の安定性に関しては、平成12年8月に(財)土木研究センターより、護岸ブロックの水理特性値証明書(護性証第0022号)を受けているので、「護岸の力学設計法」(国土開発技術センター編)に示されている設計方法に基づいた安定性照査のために用いる各種係数が整備されている。
　流速に対する安定性を検討した上で使用可能。
　適用法勾配は、1：1.5より緩い勾配。適用流速計算による。
　最大設計流速、最大水深も計算により現場毎に算出。