技術水準向上事業 建設事業の技術水準の向上を図る事業

1.研修事業

1-1 自主研修事業

建設事業に従事する方々の、更なる技術力の向上のため、毎年研修を実施しております。

年間の研修内容は、最近の状勢や受講者の希望、建設関連団体等の要望などを踏まえ、常に見直しを行っております。

また、研修講師は、本機構の職員を始め、外部の専門家や有識者、実務経験の豊かな県職員などが務めています。

1-2 受託研修事業

重要な法令・基準等の改正内容を広く関係者へ周知するため、県から委託を受け研修事業を行っています。

また、県の電子納品・電子入札に対応するため、CALS/EC技術習得を目的とした研修も行っています。

令和4年度は自主・受託研修で計23講座を実施し、延べ1,547人が受講しました。

建設ICT研修 写真

建設ICT研修

令和5年度研修一覧

(令和5年4月1日現在)

一般研修
研修名 配信会場
研修会場
開催予定日 回数 計画延人 研修概要
公共事業実務研修
(オンライン)
建設技術推進機構 4月18日 1 95 公共事業の実務に関する知識の習得を図る。
土木施工管理研修
(オンライン)
4月25日 1 95 一般土木工事を施工するに当たって必要となる施工管理に関する知識の習得を図る。
測量研修 建設技術センター 5月16日~17日 1 50 工事現場で必要となる測量技術の習得を図る。
災害研修(オンライン) 建設技術推進機構 5月31日 1 95 災害に関わる基礎知識の習得を図る。
法面研修(オンライン) 6月28日 1 95 法面の工法選定、施工に関する知識の習得を図る。
橋梁維持管理研修
(オンライン併用)※
建設技術センター 6月29日~30日 1 150 橋梁の維持管理に関して、点検・診断及び補修の設計・施工に関する基礎的な知識の習得を図る。また、点検診断、補修設計において必要となる橋梁構造の理解・習得を図る。
補強土壁研修(オンライン) 建設技術推進機構 7月21日 1 95 平成24年7月に改訂された道路土工 擁壁工指針の内容を理解するとともに、補強土壁工法についての基本的な知識の習得を図る。
舗装研修(オンライン併用)※ 建設技術センター 7月27日~28日 1 130 舗装に関する基礎的な知識の習得を図る。
3次元点群測量研修 ※
【新規】
8月22日・29日(半日)
1月16日・23日(半日)
4 80 3次元測量データ処理の操作方法を習得する。
沿道修景研修 ※ 8月25日 1 50 沿道修景に関する知識の習得を図る。
3次元データ処理研修 ※
【新規】
8月29日・30日(半日)
1月23日・24日(半日)
4 120 3次元CAD の操作方法を習得する。
建設ICT研修 ※ 8月31日~9月1日
1月25日~26日
2 160 建設分野におけるICTに関して、基礎的な知識の習得を図る。
景観研修 ※ 宮崎市 9月5日 1 15 実務者に必要な景観に関する基礎的な知識の習得を図る。
地質研修(オンライン併用)※ 建設技術センター 9月7日~8日 1 110 地質に関する基礎的な知識の習得を図る。
橋梁研修(オンライン併用)※ 9月14日~15日 1 80 橋梁の設計施工に関する専門的な知識の習得を図る。
建設キャリアアップシステム(CCUS)研修※
【新規】
9月26日(半日) 1 50 建設キャリアアップシステムの申請・登録方法を習得する。
コンクリート研修
(オンライン併用)※
10月5日 1 65 コンクリートに関する専門的な知識の習得を図る。
会計検査研修 ※ 10月20日 1 45 公共工事の会計検査において、建設工事の設計不適切等のミスを防ぎ、チェック体制の強化を図る。
安全管理研修  11月2日 1 50 公共工事における安全管理の基本的事項の習得を図る。
建設工事における労働災害の発生状況を踏まえ、安全管理の徹底を図る。
労働安全規則等の関係法令に基づく安全対策に関する知識の習得を図る。
公共工事(建築)研修
(オンライン)
建設技術推進機構 11月8日 1 50 公共工事の建築工事を施工するに当たって必要となる知識の習得を図る。
公共工事(電気設備)研修(オンライン) 11月9日 1 50 公共工事の電気設備工事を施工するに当たって必要となる知識の習得を図る。
公共工事(機械設備)研修(オンライン) 11月10日 1 50 公共工事の機械設備工事を施工するに当たって必要となる知識の習得を図る。
※は建設技術センターと共催研修

CALS/EC
研修名 会場 開催予定日 回数 計画延人 研修概要
電子入札研修 建設技術推進機構 7月
(1回につき半日)
6 60 宮崎県電子入札システムの導入及び操作方法を習得する。
電子納品研修
(測量・土木設計業務、工事)
9月・10月・11月 6 90 各種設計業務・工事における電子納品の基礎及び成果品の作成方法の習得を図る。
その他
研修名 会場 開催予定日 回数 計画延人 研修概要
建設業関連
(建設業許可及び経営事項審査)
研修(オンライン併用)
宮崎市 9月
(半日)
各1 250 建設業許可申請及び経営事項審査の申請書類等を作成するための
知識の習得を図る。
延岡市 9月
(半日)
各1 150
※研修計画は変更となることがございます。

2.建設技術情報提供事業

新技術活用促進支援事業

新技術活用促進支援事業は、コスト縮減や環境の保全に配慮された技術を新技術として広く募集し、宮崎県から認定を受けたものを本機構のホームページや発表会で紹介し、活用してもらうことを目的に行っています。

登録件数(令和5年4月1日現在)

技術区分 工法 材料 機械 製品 その他 合計
件数 54 15 2 65 5 141

活用区分

県内関連技術 【技術開発者が県内の企業である】、【主たる資材の製造工場が県内にある】、もしくは【資材の主たる原材料が宮崎県内産である】ことのいずれかに合致する新技術
県内活用技術 上記県内関連技術以外の新技術で【宮崎県内の公共工事、(国、県及び市町村発注)で活用実績のある】新技術
その他技術 上記県内活用技術以外の新技術で、【国土交通省が運用している新技術情報提供システム(NETIS)に登録されている】、【建設技術審査証明がある】新技術

新技術発表会

地産地消ブース

3.宮崎県建設産業キャリアアップ支援事業

資格取得や講座等受講に取り組む宮崎県内の建設事業者等を支援することで、本県の社会インフラの整備補修に携わる技術者等の技術の向上及び担い手育成を図ることを目的として宮崎県建設産業キャリアアップ支援事業を行っています。

令和4年度の申請内訳

  • 企業数    79社
  • 受験者数    137名
年齢 10代 20代 30代 40代 50代 合計
受験者数 2 32 47 40 16 137

受験資格の割合 グラフ

  • 講習(受講者数)   42名
年齢 20代 30代 40代 50代 60代 合計
受講者数 5 8 18 10 1 42
受講講習の割合 グラフ

4.宮崎『ひと・まち・みらい』づくりに関する研究・活動等助成事業

担い手(人材)確保や技術力の向上・継承など建設産業の課題に関する研究または活動、社会資本の整備や維持管理及び美しい宮崎づくりに関する研究または活動に対して、支援を行います。
 研究に対しては100万円(上限)、活動に対しては30万円(上限)を助成します。
 

■助成の対象となる研究及び活動は、次のとおりです。
研究 ①建設産業の課題に関する研究
②建設技術の発展又は社会資本の整備に寄与する新技術・新工法の研究
③美しい宮崎づくりに関する研究
④機構が設定したテーマ(特定テーマ)に関する研究
⑤その他、事業目的に沿った研究
活動 ①社会資本整備や維持管理に係る講演会、フォーラムなどのイベント活動
②現場研修など担い手確保に取り組む活動
③美しい宮崎づくりに関する活動
④その他、事業の目的に沿った活動
■応募資格は、次のとおりです。
宮崎県内にある
●教育機関(大学又は高等専門学校)
●NPO法人
●営利を目的としない団体

美しい宮崎づくり活動、講演会開催、現場体験活動 写真

令和4年度 助成事業一覧

【研究:特定テーマ】
申請テーマ 申請者
ひとづくり部門 建設産業における人材確保のための魅力発信の手法検討及び効果検証について 宮崎大学地域資源創成学部 熊野 稔 
河川部門 多自然川づくり計画支援ツールの研究開発 宮崎県多自然川づくり推進研究会
道路部門 橋梁点検におけるドローンの活用について 宮崎大学工学教育研究部他1団体 森田 千尋 他2名
まちづくり部門 地域活性化のための景観・まちづくり整備について
~ガーデンツーリズム「宮崎花旅365」の全県展開~
(一財)日本造園修景協会宮崎県支部

【研究:自由テーマ】
申請テーマ 申請者
宮崎県内既設木製道路橋の力学特性の経年変化に関する研究 NPO法人宮崎社会基盤保全技術研究所 中澤 隆雄
谷地形による3次元浸透流を考慮したため池堤体の浸透破壊に対する弱部抽出手法の開発 宮崎大学工学部 神山 淳
綾北川流域および本庄川流域における濁水対策に関する研究 宮崎大学工学部 村上 啓介
美しい街づくりにつながる街路樹づくりについて ⼀般社団法人日本造園建設業協会宮崎支部
宮崎発「無人打音検査用ロボット」の開発 宮崎大学工学教育部 李 根浩

【活動】
申請テーマ 申請者
このはな西都原古墳線の桜並木再生活動 全建緑陽会
土木技術の伝承・技術力の向上に向けた活動 全日本建設技術協会宮崎県特別会員支会
全国にひろげよう!地域の橋を中心としたインフラ啓発活動 宮崎「橋の日」実行委員会
【五ヶ瀬町の社会基盤整備について考える】討論会-五ヶ瀬町の建設業の未来を考える 五ヶ瀬町建設業協会
祖母・傾・大崩ユネスコエコパークエリアの登山道整備を通した美しい宮崎づくり NPO法人ひむか感動体験ワールド
国道327号における景観再生活動 耳川水力安全環境協議会
遊林農地の再生を通じた美しい里山モデルづくり ソーシャルビジネスクラブ西米良
自然災害に備えた社会資本の整備と防災への取り組みに関する技術講演会 ⼀般社団法人 宮崎県地質調査業協会
南郷大島活性化のための環境整備活動 大島プロジェクト会議
「建物を大切に使うこととは-名建築と宮崎-」 ひむかヘリテージ機構
宮崎の多自然川づくりの啓発活動 特定非営利活動法人 大淀川流域ネットワーク
宮崎版インフラメンテナンスに携わる技術者の再教育 宮崎大学工学教育研究部
地域の宝を未来に伝え共に磨く 串間のみちを考える⼥性の会

5.推進機構周年事業

令和4年度の開催状況

5-1 建設技術講演会

公共工事の円滑で適正な執行を支援するとともに、
建設事業の技術水準の向上を図るため、講演会を開催しています。

令和4年度実績

・開催日時 令和4年11月11日(金)
 ・開催場所 ニューウェルシティ宮崎
 ・参加人数 約200名

5-2 インフラフォトコンテスト

貴重な地域の資源等を再認識するとともに、良質な社会資本の整備を推進するため、県内の土木施設や建築物のほか、工事現場で働く人々等を題材とするフォトコンテストを平成29年度から毎年実施しています。

なお、作品の審査は、宮崎日日新聞社や関係団体の役員等9名による審査会で行っております。

令和4年度実績

・応募期間 令和4年7月15日(金)から令和4年10月31日(月)まで

・応募状況 168点(うち高校生以下49点)

 

ギャラリー展示

 

表彰式

5-3 インフラツアー

建設産業への理解を深めてもらうとともに、県内における担い手の確保と機構の周知を図るため、県との共催で、宮崎大学工学部の学生等を対象としたバスツアーを平成29年度から実施しています。


令和4年度実績

開催日時 令和4年12月2日(金)
参加人数 74名[学生72名(2年生25名、3年生47名)、先生2名]
視察場所 県道 宮崎西環状線[古城工区] 道路改良工事(県工事:宮崎市)
三財川 河川改修工事(県工事:西都市)
記紀の道 歩行者専用道路整備事業(西都市事業:西都市)

県道 宮崎西環状線 道路改良工事、三財川 河川改修工事 写真

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